ずいぶん昔、昭和63年ごろの学生時代に全国のJR特急列車速度ランキングなるものを作った事があり、それを再度作ってみようと、2008年に作ってみることにしました。
対象とするのは全国のJR・私鉄主要特急と、急行・快速列車の中からも幾つか選んで、合計200列車を選び出しました。
同じ名前・種別の列車が何本もある場合はその中で最も速い列車とし、走行区間については原則的に最も本数の多く走る区間について計算しています。
そして2008年3月改正版として上げたところ、けっこう皆さんいろいろと読んでくれたようでした。 今回3年ぶりに2011年版を作ることにしました。 これは前回集計から年月が経っており、走る列車にも変化が見られること、東北・九州新幹線全区間開通で、交通体系にも大きく様変わりし、数年はこの体系で行きそうなので、今回が集計には良い機会だと判断したことです。
■ 2011年版主要列車表定速度ランキング (別画面で開きます) ■前回の2008年版ランキングはこちら
堂々第1位に君臨するのはJR北海道の〔スーパー北斗〕
中でも函館−東室蘭間をノンストップで走る15号が抜群の最速で、この1列車が飛びぬけて速い。
JR北海道はこの他にも5列車が90km/h超えで、20位以内に6列車がランクインしている。
←写真は〔スーパー北斗6号〕ランキングの中で扱いに困ったのが、相互乗入れで車両を持ちながら、社線内の走行距離が格段に少ない〔はくたか〕や〔スーパーはくと〕などで、全走行距離の1/4以下しか社線内を走行しないことから、私鉄順位のランクとしては除外しました。〔はくたか〕は261.5km中59.5km、〔スーパーはくと〕は293.3km中56.1km。
走行距離がJR・私鉄社線区間ともに大きく差のない列車については、両方でランキングを計上しています。
←写真は〔はくたか15号〕最速160km/hの俊足を誇る京成スカイライナーは、民鉄2位に躍り出たが、上野−高砂間の区間での鈍足がたたり、表定速度は90km/hに満たない。
またシティーライナー・アクセス特急は50km/h台後半と遅めである。
←写真は〔スカイライナー14号〕快速分野のトップであるJR東海の新快速。朝夕ラッシュ時中心に運転される特別快速よりも昼間のデイタイムの新快速の方が全体的に速い。また米原まで直通運転する列車も平日は上下僅か8本しかないため、評価上の区間は大垣−豊橋間で計算するので、最高速度130km/hを誇る西日本の新快速よりも速い結果になるが、米原−豊橋で計算すると75km/h台まで落ちる。
←夕陽を浴びて大垣へ向かう313系新快速評価区間の変更で大きく順位を下げたのが、名鉄の快速特急〔ミュースカイ〕で、ダイヤ改正で岐阜発着の列車が大幅に減り、新鵜沼発着の列車の本数が多いため、新鵜沼−中部国際空港間での計算に変更。
このため前回の77.6km/hから69.4km/hへとダウン、停車駅の増えた名古屋本線の快速特急共々下げています。
←新鵜沼発着のミュースカイは1日コンスタントに運転関東では1番の人気を誇る有料特急の代表格である小田急〔スーパーはこね〕だが、表定では東武の快速や山陽の直特よりも遅い。
これはもちろん箱根登山線の乗り入れ区間での時間が掛かるためで、小田急線内だけで計算すると、最速の休日の下り13号であれば、小田原まで66分なので表定75.0km/hと北斗星と同順位になる。
←都内の複々線区間は閉塞追い運転でノロノロ走るVSEそして多くの鉄道ファンが信じてやまない「京急の快特は速い」の信仰を打ち砕いた表定結果。「何でこんなに遅いんだ?」と嘆く声も多かったですが、実際に京急を通しで乗るとよく分かります。
品川−横浜間だけで計算すると、実に96.5km/hのぶっ飛びぶりですが、横浜から先は魔の40キロ制限など急カーブの連続で一気に速度が落ち、堀ノ内までなら66.7km/h、さらに堀ノ内から先は各停になるので47.2km/hで走るのです。
←快適な2100形ならどこまでも乗っていたいね。こちらは仲良くダンゴの160位台の、東武東上線・東急田園都市線・東武伊勢崎線・西武池袋線・西武新宿線の各急行。いずれも55km/h前後でどんぐりの背比べ。
これより急ぎたいなら、有料の特急に乗ってねということか。
混雑率も高いこれらの列車は、これ以上速く走ると怪我人が出るかもね。
←東武線内を走る大人気の東急8500系東西JRの空港アクセス列車対決では、
特急 ○ 36位 はるか vs ● 59位 成田エクスプレス
快速 ● 180位 関空快速 vs ○ 167位 エアポート成田
と、東西で仲良く星を分けました。
←〔はるか〕の78.6km/hは許容範囲お約束?の神鉄の急行ですが、最急勾配50‰を上り下りする登山電車みたいな役割もあるので、暖かく観てやって下さい。 なお平日朝のラッシュ時には急行より停車駅が4駅少ない「特快速」というのが上り2本だけありますが、レアなうえに所要時間は僅か2分しか変わらないため、本数も多い急行で計算しています。まぁこの急行自体も日中デイタイムなどは走っていませんが・・・
←特快速を撮るためには早起きしなくちゃ
101M六甲1号のページ