コラム 列車番号について

 “鉄”の方々にはこのコラムは見る必要すらありませんが、一般の方々や初心者・子どもたちも、もしかしたら見ているかも知れませんので、列車番号についてふれておきます。

 特急列車に乗るときや指定券を買う時などは「ひかり103号」とか「あずさ52号」あるいは「トワイライトエキスプレス」というように列車の愛称名で呼ぶことが一般的ですが、飛行機や船などは特に愛称名がなく便名で呼んでいますね。
 ところが列車でも快速や普通などは愛称名が無いので、どうやって区別しているんだろう?ということになります。

  Q.列車にも飛行機や船のように便名みたいなのがあるの?
  A.はい、あります。 それが列車番号(会社によっては運行番号とも言います)なのです。

 時刻表(小型では省略されています)を見てもらうと、ほとんどの列車の欄の上に数字とアルファベットで書かれた番号がかいてあります。
 それが飛行機や船でいう便名にあたる列車番号なのです。 最近では特に説明をしていない時刻表もあります。
 下に実際の時刻表の例があります。ちょっと見にくいので、手元に時刻表のある方はそちらを見て下さい。 欄の一番上に書いてあるのが列車番号です。(表下に続く↓)

時刻表の図

このようにそれぞれの列車に列車番号がついていて、その意味ですが、JR化後少し変動がありますが、国鉄時代から原則的に変っていません。次にこの列車番号の内容です。

列車番号は数字とアルファベットから出来ていて、下り列車が奇数、上り列車が偶数を使います。
1.車両の種類の区分
 a.機関車が引っ張る列車:数字のみ
 b.気 動 車 列 車   :数字の後ろにD(JR東海のワンマン列車はC)が付く
 c.  電 車 列 車     :数字の後ろにMか路線によってA,B,C,E,F,G,H,K,S,T,Yなどが付く

2.列車の種別による番号区分
 特急:1〜99 および 1001〜1099 以下同様に 2〜5千番台を使う。
 急行:101〜120 のように 下2ケタが01〜20、百の位は1〜9で、それより多い場合は特急同様千の位を使う。
 普通:下2ケタが21〜99までを使い、あとは急行同様に百の位、千の位を使う。
 なお快速列車については、普通列車のうちから、特定の千の位を使うことで区別(以前は3000番台が多かった)しています。
 また、臨時列車については、運転日数の多い季節列車が6・7千番台、運転日数の少ない臨時列車が8・9千番台を使っていましたが、これも最近では会社によって6千番台を定期列車に充てている例もあります。
 JR化後はこの法則随分も崩れてきています。急行列車がほとんど無くなってしまったので、急行が使っている番号域を普通・快速が使うケースは増えています。

 この他東京近郊の通勤電車路線などでは、上2ケタを時刻区分・下2ケタを運用番号としている路線があり、例えば528Hといえば5時台の第28運用、1405Sといえば14時台の第5運用というようになっています。 この運用番号というのはある車両編成が1日にどの列車で行ったり来たりするのかを決めている番号、仕事でいうシフト番号のようなものです。

 これでまたちょっと旅が面白くなってきたかも知れませんね (^_^)
 以上大まかに列車番号について書いてきましたが、あくまで一般の人向けですので、マニアの方の細かいチェックはご容赦下さい。詳細な分類については、その筋の方々に譲ります。