表定速度とは

 1.表定速度について

 表定速度とは何かというと、早い話が平均速度のことです。(厳密にいうと少し違う点があります)
 鉄道の分野では速度に関してもいろいろと難しい専門的な言葉がありまが、多くが技術的な場面で使われているものなので、ここでは取り上げる必要はないでしょう。
 表定速度の求めは、出発地点から到着地点までの距離と所要時間から割出します。その際、気になるのが停車時間の扱いですが、表定速度の場合は、停車時間は全て所要時間に含めて計算します(平均速度の場合は含めない)。なお距離の計算に使うのは、「営業キロ」です。ローカル線で割増運賃を加算するために、「運賃換算キロ」や「擬制キロ」が併記されているところがありますが、それは使いません。
 また、特別な条件がない限り、その列車の始発駅から終着駅までの全ての走行区間を対象とします。 この特別な条件というのは、例えば「大阪−金沢間における全ての特急列車の表定速度の比較」とした場合、走行区間が富山や青森までのものがあっても、大阪−金沢までの時間で計算します。
 なお、同じ列車名で1号〜30号というように何本もある列車をひとまとめにして比較したい場合の選び方には、2通りあり、
 (1) 最速列車代表方式
 同じ名前を持つ全ての列車の中から、最も表定速度の速いものを、一つ選ぶ方式で、一般的に列車単位で速度比較する場合に使われています。
 (2) 全列車平均方式
 こちらは同じ名前を持つ全ての列車や、その路線を走る全ての列車の表定速度の平均を出す方式で、あまり使われていませんが、地域・区間などで区切って比較するような場合に用いられることがあります。
 2.求め方

 では実際に表定速度を求めてみましょう。

 下の時刻表を使って説明します。お使いの機種によっては字が読みにくいかも知れませんので、そのような場合は現物の時刻表を参照してください。

 下の例は、函館−札幌間を走る特急列車の時刻が載っている特急列車索引ページのものです。
 その中から〔スーパー北斗号〕の表定速度を出してみます。
時刻表の例
 @まず距離を求めます。
 左の例のように特急列車専用の索引ページでは、路線に関係なく列車単位で書かれているので、比較的容易に走行距離を求めることができます。
 函館−札幌間の場合、まず函館駅の営業キロの欄が0.0になっています。そして札幌駅は318.7となっています。
 318.7−0.0=318.7ですから、この列車の走行キロ数は、318.7kmとなります。
 なお、〔すずらん号〕の走る室蘭−札幌間の場合、まず東室蘭駅と札幌駅の間の距離を求め、(東室蘭駅の欄は189.5ですから、札幌駅の欄の318.7から引くと 318.7−189.5=129.2 となり、129.5kmであることがわかります。) それに室蘭−東室蘭間の距離(ここでは 7.0km)を足すと、129.2+7.0=136.2 となり、室蘭−札幌間の距離は、136.2kmとなります。

 A次に所要時間を求めます。
 〔スーパー北斗1号〕を見て見ましょう。 函館の発車時刻は7時20分、札幌の到着時刻は10時42分ですから、札幌の到着時刻から函館の発車時刻を引き算すると、
 10時42分−7時20分=3時間22分
となります。
 次は時速を出すのに便利なように22分を時間に置換えます。
 22÷60=0.3666・・・・ となりますが、小数点第3桁以下を四捨五入して、0.37とし、これに3時間をたして、3.37時間となります。
 これをもとに距離÷時間ですから、318.7(km)÷3.37(h)=94.5697・・・ となり、小数点第3桁以下を四捨五入して、94.57 となりますから、この列車の表定速度は、94.57 km/h(キロメートル毎時)となります。
 同じように〔スーパー北斗3号〕の場合、所要時間は、11時45分−8時30分=3時間15分、すなわち 3.25 時間ですから、318.7(km)÷3.25(h)=98.0615・・・となり、同様に四捨五入で 98.06 km/h となります。

 どうでしょう、理解していただけたでしょうか?
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