写真館 6-1
最後の夏 (山陰本線の旧客風景)

 私が山陰を訪れたのは昭和61年で、北海道、東北や九州よりも遅くかったのですが、何とか旧客が残っている時に行くことができました。
1.下り723レ出雲市行   朝の松江への通勤・通学列車を追ってみました。
米子駅で発車待ち
長い6両編成も米子出発時はほとんど空いていました。
揖屋−東松江間にて
この近辺での超有名ポイントですね。デッキで高校生が立っています。
松江駅到着
一杯になった乗客を松江で一気に吐き出し、急行〔さんべ〕に道を譲る。
 サ ボ
松江でほとんど降りると思いきや、そうでもなかった。
車内の様子1
前の方の車両は割と乗っていた。宍道を過ぎると乗車率25%位。
車内の様子2
こちらは後ろの方の車両、乃木で高校生が降りたのでガラガラでした。

2.餘部の空を行く      山陰本線のハイライトと言えば、やっぱり餘部鉄橋を渡る旧型客車のシーンですね。
鉄橋北側から下り列車
鉄橋南下側から見上げる
 この年の冬に“あすか”転落事故があり、脇の柵が高くなってしまいました。
鉄橋北側から下り列車
 この日は曇りだったので、海側に回って山バックで撮ってみました。
北東の岩場から上り列車
 右上の写真とは入り江を挟んで反対側の岩場に回ってみると、こんな感じで撮れました。
朝の上り列車停車中
 この日は朝から数人の“鉄”な人がホームに来てて、(写真左に一人写ってる)、客車よりも女学生を熱心に写していたようです。

3.各列車シーン       その他山陰本線各所でのシーン
下り527列車
 (DD51663頭・和田山)
特急退避で2番線に入っているところ。
下り425列車
 (DD511114頭・倉吉付近)
駅から徒歩15分位の鉄橋の所で、手軽に2本撮れました。後ろの信号機もアクセント。
上り528列車
 (DD511128頭・倉吉付近)
右上と同じ場所の鉄橋側から、反対側の川原には牛が草をほうばってた。
上り528列車
 (DD511179頭・福知山)
浜田から13時間かかってようやく終着駅福知山に到着。
上り532列車
 (オハフ33・岩美)

4.合造車オハニ36     浜坂発福知山行朝の一番列車はトロ箱を積んだ行商列車で有名でした。
浜坂で出発待ち中
 午前4時半、いよいよこれから合造車の旅が始まる。
側面サボ
 吊り下げ式のサボ。ニス塗りの車内と外板の青緑色の反射が対称的。
座席室内
 わずか数列の座席室内。今日は日曜だったので、行商風景は見られなかった。

5.光と風の中で       去り行く山陰の夏に想いをこめて
真夏の日差しを受けて
 (544列車横から・浜坂付近)
 浜坂駅東側の鉄橋を渡る姿、緑と赤のコントラストがまぶしい夏の一コマ。
漁火を見ながら
 我々は旅にでも出なければ漁火など見ることはないが、ここ女学生たちは毎日の下校時に揺れる汽車の窓から眺めながら自宅へ帰る。何とも贅沢な時間が流れる。(漁火はこの写真には写っていません)
 緑の風を受けて
 (大山口付近にて)
 もう二度と見られない、昭和の日本のこんな風景。あの頃に帰りたい?