鉄道用語辞典
ここのサイトで使っている、鉄道用語について、説明します。
【あ行】 【か行】 【さ行】 【た行】 【な行】 【は行】 【ま行】 【やらわ行】 【ABC】
【あ行】
- ・インタークーラー・・・・・・・・
- エンジンの力を強くするため加給器を付けた場合に圧縮された空気が熱くなりすぎて、エンジンを傷めないように、圧縮空気を冷ます装置。
- ・液体式機関車・・・・・・・・
- エンジンの力を車輪に伝えるために液体式変速機を積んだ車両。 同じく液体式気動車もある。
- ・お召し列車・・・・・・・・
- 天皇陛下や外国の国賓(国王や大統領)などを乗せた特別列車。
【か行】 ▲
- ・界磁添加励磁制御・・・・・・・・
- モーターの制御方式のひとつで、電動発電機の電流をうまく利用するもので、経済的な方式。 205系電車などに使われている。
- ・気動車・・・・・・・・
- ディーゼルカーのことだが、昔は蒸気エンジンや、ガソリンエンジンを積んだ車両だったことから、この呼びかたが残っている。
- ・狭軌・・・・・・・・
- 線路の幅が標準軌(1,435mm)よりも狭いもので、JR在来線や関東などの私鉄で多く使われている。
- ・協調運転・・・・・・・・
- 電車と気動車や、電気機関車と電車など、違う種類の車両同士が、モーターやブレーキを合わせながら運転すること。 一般には、種類の違う車両同士は連結ができたとしても、制御はできない。
- ・クロスシート・・・・・・・・
- 座席の種類のひとつで、窓に対して直角に並んでいる。 特急や急行列車の座席であるが、背もたれの倒れない座席だけをいう場合も多い。
- ・広軌・・・・・・・
- 線路の幅が標準軌よりも広いものをいう。 ロシアやスペインの鉄道で見ることができる。
- ・勾配・・・・・・・・
- 坂道のこと。 急勾配なら急な坂道のこと。
- ・交流・・・・・・・・
- 電気の種類のひとつで、+(プラス)と−(マイナス)が1秒間に何回も変わるもので、家庭のコンセントはこの交流なので、家の電気製品は多くが交流を使っている。 この+と−が1秒間に何回変わるかを表わしたものがHz(ヘルツ)という。
【さ行】 ▲
- ・サイリスタ制御・・・・・・・・
- モーターを制御するため、抵抗器を切替えていたものを、サイリスタという半導体を使って制御するもので、節電ができ、性能もよくなった。
- ・スーパーチャージャー・・・・・・・・
- 加給器という機械で、エンジンの力をさらに強くするため、排気ガスを使った圧縮空気でエンジンの回転を補助している装置
- ・ステンレス・・・・・・・・
- 錆びにくい金属として、家の流し台などにも使われているが、鉄道用としても、塗装をしなくてもよいことから、費用削減のため広く使われている。
- ・制御・・・・・・・・
- モーター・エンジン・ブレーキなどをコントロールすることで、おもに運転などに使われているほか、信号や電力などいろいろなところで使われています。
- ・セミクロスシート・・・・・・・・
- 座席の配置形態のひとつで、ドアの近くの座席をロングシートに、その他の座席はクロスシートという配置で、113系などで使われています。
- ・相互乗入れ・・・・・・・
- 違う鉄道会社同士がお互いに線路をつなげ、列車を運転することで、乗客に便利に利用してもらうもの。
【た行】 ▲
- ・タンク型機関車・・・・・・・・
- 蒸気機関車のうち、1つの両に石炭や水を積んでいる機関車で、C11やC12などがある。
- ・千鳥型・・・・・・・・
- 並行に並べるのではなく、互い違に並んでるもので、ベンチレーターや座席などに千鳥型の配置がある。
- ・直流・・・・・・・・
- 電気の種類のひとつで、+(プラス)と−(マイナス)が決まっているもので、乾電池が代表的です。
- ・チョッパ方式・・・・・・・・
- モーターの制御方式のひとつで、サイリスタなどを使って速度を変えながらスイッチの入り切をしてモーターの回転を調節することで、抵抗器がいらなくなり、節電ができるもの、JR201系電車などで使っている。
- ・抵抗方式・・・・・・・・
- モーターの制御方式のひとつで、抵抗器を使って電圧を変えることで、モーターの回転を調節することで、昔からの方式であるが、抵抗器で電気が熱として放出されるため、ムダなエネルギーを使うことから、最近はほとんど作られていない。
- ・デッキ・・・・・・・・
- 特急などの車両で、客室と乗り降りするドアの部分が区切られている場合の、ドアのある部分をデッキという。
- ・電化・・・・・・・・
- 電車や電気機関車を走らせるために、架線(電線)や変電所などを設けること。 煙を出さなくなるので、無煙化ともいう。
- ・転換クロスシート・・・・・・・・
- クロスシートのうち、座席の背もたれの向きを前後どちらかに倒すことができるシートで、バッタンバッタンシートとも呼ばれている。 JR東海・西日本・九州などで使われている。
- ・電気式機関車・・・・・・・・
- 正しくは電気式ディーゼル機関車で、エンジンの回転をそのまま車輪に伝えるのではなく、発電機を回して電気を起こし、その電気でモーターを回す方式。 坂道に強いが、車体が重くなる。
- ・テンダー型機関車・・・・・・・・
- 蒸気機関車のうち、石炭や水を積んだ車両(炭水車、テンダーという)を持つ機関車で、多くの蒸気機関車がこの方式である。
- ・電動発電機・・・・・・・・
- 電車はパンタグラフから電気を取っているのに、発電機を持っています。 これは冷暖房や室内灯などの、種類の違う電気を作りだすために積んでいるものです。 最近はSIVとよばれるインバーターによって作りだしています。
【な行】
【は行】 ▲
- ・ハイデッカー車・・・・・・・・
- 特急ゆふいんの森など、客室の床が高くなった車両で、景色がすばらしいものとなっている。 なお2階建て車両はダブルデッカーという。
- ・非電化・・・・・・・・
- 電化されていない線路で、ディーゼル車などしか走ることができない路線。
- ・標準軌・・・・・・・・
- 線路の幅の国際標準である1,435mm幅の線路のことで、新幹線や関西の私鉄などがこの標準軌である。
- ・振子式車両・・・・・・・・
- カーブでもできるだけスピードを落さずに走ることができる車両で、台車と車体の間にコロがあり、スムーズに内側に傾くようになっている。
- ・分割・併合・・・・・・・・
- 1つの列車を別々の2つの列車に分けることが分割で、この逆で2つの列車を連結して1つの列車にすることが併合である。 例としては、寝台特急〔さくら〕と〔はやぶさ〕や、〔サンライズ瀬戸〕と〔サンライズ出雲〕などである。
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【ま行】
【やらわ行】 ▲
- ・ユニット構造・・・・・・・・
- 車両は普通、家を建てるときのように、骨組や外板、内装工事を行いながら、ひとつひとつ作りあげてゆくのだが、車両の一部分だけを別の場所(工場)で作り、その部分を後から車両に組み込むことで、作業の効率化をねらったもの。
- ・ユニット方式・・・・・・・・
- 国鉄101系電車から取り入れられた方式で、1両あたりの重量を軽くするため、2両のモーター車をペアにして電気機器をそれぞれ分けて積む方式。 ペアの2両は切り離すことはできない。 「MM’ユニット」などと呼ばれている。
- ・抑速ブレーキ・・・・・・・・
- 電車のブレーキ方式のひとつで、長い下り勾配を通常のブレーキをかけたまま走ると、車輪が熱をもったり、ブレーキが減りすぎるので、モーターを使ってブレーキをかけるしくみが抑速ブレーキです。 ディーゼル車ではエンジンブレーキを使います。
- ・ラジエータ・・・・・・・・
- エンジンは高温になるので、そのままにしておくと金属部分が傷んでしまいます。 そこでエンジンのまわりに冷却水を通すことでエンジンを冷やすのですが、この冷却水も熱くなってくるので、これを冷ます装置がラジエーターです。
- ・リニューアル車・・・・・・・・
- 鉄道車両は、自動車やバスの何倍もの年数で使われます。 そのため塗装や車内が古くなってくると、大がかりな改装工事をして、生まれ変わったようにキレイにすることがあります。 これがリニューアル工事で、ときには全然別の車両に見えることもあります。
- ・流線型・・・・・・・・
- 新幹線の先頭車などは、真四角な通勤電車にくらべると、流れるような形をしているのがわかります。 これはカーブをつけることで、風の抵抗をへらして、より速く走るために工夫されたものなのです。
- ・ロングシート・・・・・・・・
- 通勤電車の座席といえばわかりますね、あの長〜い座席のことです。
- ・ワンマンカー・・・・・・・・
- 最近では、バスと同じように、車掌を乗せずに運転士ひとりだけで走る列車も出てきました。 意味はバスのワンマンカーと同じです。
【ABC】 ▲
- ・VVVFインバーター・・・・・・・・
- モーターの制御方式で、一番新らしい方式。 VVVF装置で電圧と周波数を変化させてモーターの回転を調節するもので、節電のほかに、モーターの点検にかかる費用が大幅に安くなることから、最近作られる電車のほとんどがこのVVVFインバーター方式である。 特徴は、加速・減速するときに独特の音がすることから、多くの電車ファンから注目されている。