資料室1-A   きっぷの大人と小児の扱い

 国鉄-JRの運賃・料金の取り扱いで、非常に細かいケースですが、取り扱いに若干の変更がありました。
 それが小学校を卒業した12才児の取り扱いでした。
1.国鉄時代から使われてきた規定では、
 12才以上(中学生以上)は大人、6才から12才まで(小学生)は小児 
となっており、12才の場合はどちらとも取れる文章表記だったので、(中学生以上)という表記からの解釈で、中学生になった日−つまり、中学校の入学式の日までに13才の誕生日を迎えなければ、小児扱いとなりました。
 このことは当時の小学校の卒業式の前日に、学校側から「中学校の入学式前に誕生日になる人以外は、こども料金で電車に乗れるから・・・」という説明があったので覚えています。しかしバスは4月1日から大人扱いでした。
2.現在の規定では、その曖昧な部分を完全に分離しています。
 大人:12才以上(12才でも小学生は小児)
 小児:6才以上12才未満(6才でも小学校入学前は幼児) 
となっており、「12才まで」から「12才未満」とはっきり書かれましたので、文面通りに解釈すると、通常は小学校を卒業した時点で大人の扱い(12才の誕生日がまだの人を除く)となりますが、現実には4月1日を以って大人の運賃・料金を払っている人が多いです。 
 以上のことから、私が昭和53年4月4日に小児運賃で乗車券を買ったわけです。(中学校の入学式が4月8日)
なお、民鉄・バスなどは会社によって扱いが若干異なるので、注意が必要です。 まあ自分にとっては一生に一度のケースですが、子どもを持つ親や児童を抱える先生にとっては、数回巡り合うケースになりますね・・・。